前の記事で記したように、散骨は自然葬と呼ばれる葬送のひとつです。
遺骨を粉砕して海や陸地に撒く葬送で、海洋で行う散骨のほか、山林への散骨、無人島への散骨、最近では宇宙へ散骨するというものもあります。
散骨と同様に近年注目される様になった樹木葬は、墓地として認められた土地の一角に遺骨を埋めるもので、墓石の代わりにプレートで識別したりします。
遺骨と埋めることについては、「墓地、埋葬等に関する法律」で規定されています。
この法律の第4条では、「埋葬又は焼骨の埋蔵は、墓地以外の区域に、これを行ってはならない」と規定しています。
埋葬とは死体を土中に葬ることで、焼骨の埋蔵というのは、火葬にした遺骨をお墓に納骨することです。つまり墓地以外に遺骨を埋めると違法になります。山林や無人島など、陸上に散骨する場合、散骨したあとにほんの少しでも土をかけてしまうと埋葬になってしまい、法律に違反するのです。
しかし海洋散骨は埋葬や埋蔵を行わないため、この規制を受けることはありません。
続く